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―「機械はウソをつかない」― 2005年10月17日

アヴァンティスタッフのコンサルタントの中には、大手メーカーの元技術者もおり、専門家の立場で皆さんの就職活動を支援しています。今回はその中のお一人が現役時代の貴重な体験談をご披露します。

―「機械はウソをつかない」―

 自動車メーカーでステアリング系、足回り系のユニット・部品の強度耐久性評価業務に長く携わっていた。
これらの部位・部品が破損すると自動車の操縦制御が不能となるため殆どの部分が重要保安部品として厳しく管理されていたし、若し市場で破損などが生じた場合には、法の定めるリコールなどの措置をとらなければならないため、市場で不具合が発生すれば原因の解明と対策品の開発に追われることも多かった。
 そんなある日、お客様から「足回りの部品が破損したため操縦出来なくなり、自動車が電柱にぶつかって大破した」とのクレームを受けた。大破した自動車はお客様の意向や関係機関が保管するなどの事情で現物を見ることは出来ないため、やむを得ず破損した部位に関する現認報告書などの情報を元に状況を推定すると共に自動車がぶつかった現場を調査した。
 現場の電柱には車体・バンパーなどがぶつかった痕跡(塗装、キズなど)がはっきり残っていたし、路肩にもタイヤなどの接触痕が残っていた。これらの痕跡を分析してどの部位・部品がどの位置にぶつかったかを割り出し、他の検証データも加味して「当該部品が先に破損すれば現場の痕跡とは違った位置に痕跡が出来る筈であり、自動車が電柱にぶつかったことにより当該部品が破損したものである」との結論を導き出すことが出来た。
 現場、現物から真実を知ることの重要さを痛感すると共に、心の中で密かに「やった」と快哉を叫んだことを今でも憶えている。
機械や構成部品単独でもトラブルがあった時必ず原因となる痕跡を残してくれる。機械はウソをつかない。痕跡を見つけ出し、分析し、推理し、検証して結論を出す。なんて面白いワクワクする仕事なんだろう。だから今でも機械が好きだ。
コンサルタントは地味な仕事だが、こんな仕事に思いを抱く技術者と話ができることを期待してます。  

荒川 祥彦

Name avantistaff : 2005年10月17日 14:39


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