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「縁」ということ 2005年10月31日

縁という独特な日本語があります。
人材ビジネス業界でも、求職者にお断りするのに「残念ですが今回はご縁がありませんでした。」のようによく使われます。もちろんお断りする理由はあるわけですが、求職者の気持ちを慮ってはっきり言わないという、非常に日本的な表現です。私も時々使わせてもらっています。ただ明確な理由を知りたい方も多いわけで、ここではその適否を論ずるのは控えます。

「前世の縁」とか「来世の縁」といった言葉には宗教的な趣があります。
ことわざの類もいろいろあります。
「縁は異なもの味なもの」
「袖すりあうも他生の縁」
「縁と浮世は末を待て」(あせっても良縁は得られない)
「縁なき衆生は度し難し」(人の言葉を聞かない人はだめだ)

縁は英語では何というか辞書を引くと、relationとかconnectionがでていましたが、少しニュアンスが違う気がします。縁はもともと仏教言葉でしょうから、無理もないと思います。上にあげたことわざも英訳するのは至難の業かと思えます。

コンサルタントの仕事をするようになって、この「縁」の不思議さを時として感じることがあります。たとえば、スキル・経験もあって人柄も良いのになかなか就職が決まらない、反対にさほどのスキルは見られないのにすんなりと決まってしまう、というケースに出会います。それは単にタイミングの問題だ、といわれればその通りかもしれません。

「縁と浮世は末を待て」と言ったって、無為無策では良縁は得られないでしょう。
努力を怠ってはならないと思いますが、努力したから直ちに結果が得られるとじゃ限らないのが、求職活動の難しさかもしれません。
そして、我々コンサルタントとしては「結縁」のお手伝いができれば、それが何よりのよろこびです。   

長谷川正澄

2005春・上賀茂神社.jpg

Name avantistaff : 2005年10月31日 14:50


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