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今日14日は赤穂浪士討ち入りの日「義士会」である。ここ数年来、会社の帰途泉岳寺に寄ることにしている。
夜9時までは義士の墓参りが出来る。義士の墓は意外に小さいが、線香の煙がもうもうと立ち込めている。四十七士の墓に参拝者は思い思いに線香を手向けていく。
香の煙で咳も出るし涙も出る。山門にはおでん、焼き鳥など沢山の屋台が並ぶ。自分は毎年、甘酒を一杯飲むことにしている。寺内を巡り下手な句を詠んで日記につけている。
香煙の冬木を伝ふ義士の寺
義士の墓を廻り終わって義士記念館を拝観する。数年前、新しく建て替えられた。義士の武具を主体に展示されている。討ち入り時の激戦の様子が映画やテレビの画面と重なる。大将の息子であるが故に主君に殉じた16歳の主税を思うと悲しい。
義士の日や主税の籠手のぼろぼろに
討ち入り当日が土曜日のときは前日の13日に泉岳寺に詣でる。何年か前に詣でたときは、なにもない全く静かな泉岳寺であった。ただ、焼き鳥やのおじさんが本番にそなえて黙然と串に具を刺していた。
義士の日前夜山門を月照らすのみ
今夜の泉岳寺は例年どおり混雑するだろう。冷え込みは厳しいが晴れていれば満月も見られる。
熊谷國男

<仮名手本忠臣蔵 十一段目(早稲田演劇博物館HPより).>
Name avantistaff : 2005年12月14日 11:09
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