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世界の女性就業者数、過去10年間に2億人増加/ILO世界の雇用情勢 2008年03月17日

世界の雇用情勢2008年版−女性編:労働市場に参加する女性は増加するも、働く全女性の半数以上が脆弱な雇用に従事(英語原文)
    2008年3月6日(木)発表ILO/08/6


 2008年の国際女性の日(3月8日)に際し、ILOは女性の雇用に関する定期刊行物「Global employment trends for women(世界の雇用情勢−女性編・英文)」2008年3月版を発表しました。報告書によれば、この10年間で女性の就業者数は約2億人増えて2007年に過去最高の12億人(男性18億人)に達したものの、同じ期間に失業女性の数も増え、7,020万人から8,160万人(率にして6.4%、男性5.7%)になり、女性は男性よりも、生産性が低く低賃金で、社会的保護も就業上の基本権も職場における発言権も確保されていない「脆弱な雇用(賃金労働や俸給労働ではなく、無給の寄与的な家族従業者または独立自営の労働者)」に従事する傾向が高いとされています。このような女性の割合は1997年の56.1%から51.7%へと減少してはいますが、世界で最も貧しい地域を中心に、その負担を多く担っているのは依然として女性です。
 フアン・ソマビアILO事務局長は、「世界的に多数の女性が労働力に参加し続けているものの、この進展が世界中の職場に依然として存在する顕著な不公正を隠すことになってはならない」として、女性のディーセント・ワーク(人間らしい働きがいのある仕事)の推進を呼びかけています。
 豊富な図表を用いて世界及び地域別に労働市場における女性の状況を示す報告書はまた、世界中の労働市場で見られる女性の状況改善も、職場における男女格差を大きく縮小するには至っていないとして、例えば、◇世界全体で経済活動に参加しているのは男性100人に対し、女性は70人未満であり、非労働力に留まる理由はしばしば押しつけられた結果であるため、女性が家庭の外で有償の仕事に従事することが受け入れられるようになれば、女性がそう選択する可能性は高いと考えられること、◇世界全体の就業率(ある経済がそこに属する生産年齢人口の生産潜在力をどれだけ活用できているかを示す指標)は2007年に男性74.3%に対し、女性は49.1%、◇多くの女性に教育の機会が開かれたものの、教育における平等がまだ実現には程遠い地域が複数存在しているといった事実を示しています。この10年で、女性の主な就業先は農業からサービス業へと移行し、2007年の産業別就業比率では、女性の36.1%が農業、46.3%がサービス業に従事しています(男性は34.0%が農業、40.4%がサービス業に従事)。
 報告書は、多くの女性にとって脆弱な雇用から賃金・俸給労働に移行することは経済的自由と自己決定に向かう大きな一歩になり得るとして、一例として、過去10年間に経済成長の点で最も成功した地域である東アジアは女性の就業率が最も高い(65.2%)地域でもあり、男女共に失業率は低く、産業別分布でも就業上の地位分布でも男女間の格差が比較的小さいことを示しています。
 女性の労働市場への平等な参加機会を高めることに向けた政策は総体的に功を奏し始めているものの、変化の歩みはのろく、依然、相当の格差が存在するとして、報告書は、女性にとっても、経済開発全体にとっても、労働市場の成果を高める上でカギとなる前提条件は、女性の新たな経済的役割を受容する社会の能力と女性を受け入れられるディーセント・ワークを創出できる経済の能力であると唱え、労働市場における女性の機会を高める上で、女性が従事できる産業や職業の幅を広げることの重要性を説いています。
 国際女性の日に際し、ILO男女平等局はジュネーブで、女性の育成における投資の価値に焦点を当て、金融界に足跡を残した女性達と高名な女性労働運動家による討議を主催します。エビー・メッセル男女平等局長は「貧困削減における女性労働力の潜在力を無視する余裕は社会にはない」とした上で、「女性に職場における平等な足場を与えることは、正しいだけでなく、スマートな選択」と語っています。


http://www.ilo.org/public/japanese/region/asro/tokyo/new/index.htm#6

Name avantistaff : 2008年03月17日 10:25


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