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ここのところ「雇用」に関するニュースが連日のようにでています。
連合緊急雇用実態調査結果が12月10日に発表になりました。
それよると雇用調整を実施した企業は3社に1社。今後さらに増加する見込みとのこと。
【調査結果のポイント】
● 過去3 ヵ月間で雇用調整を実施した企業は35.1%に達する。
雇用調整を実施した企業は「製造業−加工組立等」(48.3%)で高く、ほぼ半数。
雇用調整の内容では、第1 位が「残業削減・規制」(20.2%)、2 位が「派遣労働者の削
減」(12.1%)、3 位が「配置転換」(9.3%)。
● 過去6 ヵ月間の派遣・請負労働者数の「減少企業」18.1%、「増加企業」7.0%で、「減少」の企
業は「増加」を11.2%ポイント上回る。
派遣・請負労働者の「増加企業」比率から「減少企業」比率を引いた増減指数(DI)の
マイナス値が大きいのは、企業規模別では「1000−2999 人」(-15.9%ポイント)、「3000 人
以上」(-11.5%ポイント)、「300−999 人」(-10.7%ポイント)の中規模以上、産業別では「製造
業−加工組立等」(-26.2%ポイント)。
● 過去6 ヵ月間の直接雇用従業員数(正社員、パート、期間工等)は「減少企業」15.6%、「増
加企業」12.9%で、「減少」の企業が「増加」を2.7%ポイント上回る。
増減指数のマイナス値が大きいのは、「100 人未満」の小企業-12.3%ポイント、産業別で
は「飲食店・宿泊」-19.0%ポイント、「建設」-8.6%ポイント、「卸売・小売」-6.5%ポイント。
減少企業の減少率(6 ヵ月前対比)は平均6.3%で、中小企業でその値が大きい。減少
の主な理由は<退職増・人員自然減>、「売上げ・生産の減少」、「事業所の縮小・廃止」。
● 今後3 ヵ月間で雇用調整が「実施される見通しがある」企業は増加する見込み。
「雇用調整が実施される見通し」の企業は、中堅企業で4 割、産業別では「製造業−
加工組立等」で56.1%、「情報通信」、「飲食店・宿泊」、「サービス」で4 割。内容では「派
遣労働者の削減」18.6%(うち「製造業−加工組立等」39.7%)、「配置転換」10.8%、「パ
ート・契約労働者の雇い止め」8.5%となっている。
● 3 ヵ月後の直接雇用従業員数見通しでは、「減少企業」10.6%、「増加企業」4.1%で、「減少」
の企業は「増加」を6.5%ポイント上回る。
先行きの従業員増減指数のマイナス値が大きいのは、企業規模別では「1000−2999 人」
(-9.6%ポイント)、「300−999 人」(-9.5%ポイント)の中堅企業、産業別では「製造業−加工
組立等」(-16.1%ポイント)。
● 雇用調整を実施した企業では、労使協議を「行っている」56.9%、「今後に行う予定」16.3%で、
73.2%の組合が実施・実施予定している。
労使協議の実施・実施予定の比率が高いのは、「運輸」、「製造業−加工組立等」、「製造
業−素材」。
● 「雇用維持・安定のための重要な対策」としては、回答組合の6 割前後が「政府の景気対策」
(64.2%)、「企業の雇用責任の徹底」(58.8%)を指摘している。
次に指摘が多い対策は、「政府の雇用維持・安定策の強化」(44.6%)、「下請企業へのし
わ寄せ防止策」(19.2%)、「金融貸し渋り対策」(17.1%)。
【調査結果】
1.労働者数の変化
(1)過去6ヵ月間の従業員数の変化
・「減少企業」は15.6%、「増加企業」12.9%、「ほぼ同じ」70.9%
・「増加企業」比率から「減少企業」比率を引いた増減指数(DI)のマイナス値が大きいのは
「100 人未満」の小企業、産業別では「飲食店・宿泊」「建設」「卸売・小売」
過去6 ヵ月間の従業員数(派遣・請負を除いた直雇用従業員)が「増加」した企業は12.9.%、
「ほぼ同じ」が70.9%、「減少」が15.6%である。「増加」企業比率から「減少」企業比率
を控除した従業員増減指数(DI)はマイナス2.7%ポイントである。
従業員増減指数のマイナス値により従業員減少企業の特色をみると、企業規模別では
「100 人未満」の小企業でマイナス12.3%ポイントと大きく、「100−299 人」「300−999
人」「1000−2999 人」の規模ではマイナス4%〜マイナス1%ポイントと小さく、また「3000
人以上」では5.3%ポイントのプラス値となっている。産業別では、「飲食店・宿泊」(−
19.0%ポイント、以下%ポイント略)、「建設」(−8.6)、「卸売・小売」(−6.5)、「サービス」
(−4.8)、「製造業−加工組立等」(−4.7)で従業員増減指数のマイナス値が相対的に大き
い。本社所在地別にみると、「九州・沖縄」(−9.5)、「東海」(−7.3)、「北陸」(−6.3)、「北
海道」(−5.6)で指数のマイナス値が相対的に大きい。一方、近畿地方はプラスとなって
いる。
なお、「減少企業」比率が高いのは、企業規模別では「100 人未満」(22.3%)、「100−299
人」(17.5%)の中小企業となっている。産業別では、「飲食店・宿泊」(23.8%)、「卸売・
小売」(20.4%)、「建設」(20.0%)、「サービス」(17.5%)、「製造業−加工組立等」(17.4%)
などである。また本社所在地別にみると、「北海道」(22.2%)、「九州・沖縄」(21.9%)、「東
海」(20.0%)で「減少企業」比率が相対的に高い。
また、「増加企業」の比率が高いのは、規模別では「3000 人以上」(18.1%)であり、産
業別では「卸売・小売」(13.8%)、「運輸」(13.0%)である。
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(2)従業員減少企業における減少率と減少理由
・減少企業の減少率(6ヵ月前対比)は平均6.3%、中小企業で減少率が大きい
・減少の主な理由は、<人員自然減>、「売上げ・生産の減少」、「事業所の縮小・廃止」
・減少率を回答した192 社の推計従業員減少数は1 万9096 人
減少企業213 社における6 ヵ月前対比の従業員減少率は、「5%未満」が47.4%、「5−10%
未満」が23.5%、「10−15%未満」が10.8%、「15%以上」が8.4%、無回答が9.9%であ
り、平均減少率は6.3%である。
平均減少率が大きいのは、規模別でみると「100 人未満」(12.1%)、「100−299 人」(7.0%)
と中小企業で減少率が大きい。産業別には、「建設」(19.5%)、「金融・保険・不動産」(13.7%)
で大きくなっている。本社所在地別では「北陸」(18.0%)が大きくなっている。
減少企業213 社に対し従業員数が減少した主な理由(複数回答)を聞いたところ、「売上
げ・生産の減少」が30.0%、「事務所の縮小・閉鎖」が15.5%、「合理化・省力化の設備導入」
8.0%、「その他」54.9%となっている。「その他」回答(117 社)の理由記入では、「定年
退職・自己都合退職増」30 社、「人員自然減」24 社、「自己都合退職増」18 社、「定年退職
増」15 社、「組織改編・分割」8 社、「転籍・出向」6 社、その他記入16 社であり、退職増を
中心とした<退職増・人員自然減>に関わる理由が87社(回答数の約40%)を占めている。
「売上・生産の減少」回答の比率が高いのは、規模別では「100 人未満」(41.4%)、「1000
−2999 人」(34.1%)であり、産業別では、「製造業−加工組立等」(46.3%)、「サービス」
(36.4%)などである。本社所在地別では、「中国・四国」(57.1%)、「東海」(36.6%)、「北
陸」(36.4%)となっている。
「事業所の縮小・閉鎖」回答の企業比率が相対的に高いのは、企業別では「1000−2999
人」(29.5%)であり、産業別には「建設」(21.4%)、「卸売・小売」(22.6%)となってい
る。本社所在地別では、「九州・沖縄」(26.1%)、「関東」(19.7%)、「北陸」(18.2%)が相
対的に高くなっている。
なお、減少率を回答した192 社における減少従業員総数は、その従業員数(総計441,126
人)に各社減少率を乗じて試算すると、総計19,096 人となる。
(3)過去6ヵ月間の派遣・請負労働者数の変化
・「減少企業」が18.1%、「増加企業」が7.0%、「ほぼ同じ企業」が66.0%
・「増加企業」比率から「減少企業」比率を引いた増減指数(DI)はマイナス11.2%ポイントで
直雇用従業員増減指数(−2.7)よりもマイナス値が大きい
・指数のマイナス値が大きいのは大企業、中堅企業、「製造業−加工組立等」
6 ヵ月前と比較した企業で働く派遣労働者・請負労働者数について、「増加企業」の比率
が7.0%、「ほぼ同じ企業」が66.0%、「減少企業」が18.1%である。「減少企業」比率が
高いのは、企業規模別では「300−999 人」、「1000−2999 人」、「3000 人以上」の中堅、大
企業であり、19%〜20%と相対的に高い。産業別では、「製造業−加工組立等」が34.3%
ととくに高くなっており、次に「情報通信」(17.6%)、「建設」(17.1%)、「製造業−素材」
(15.4%)が続いている。
直雇用従業員数との関係をみると、直雇用従業員数を減少させた企業では派遣・請負労働
者数も「減少」させたものが36.6%と多い。また従業員増加企業でも派遣・請負を「減少」
させた企業は19.3%と相対的に多くなっているが、同時に派遣・請負労働者を「増加」さ
せた企業も22.2%と多くなっている。
派遣・請負労働者「増加企業」比率から「減少企業」比率を控除した派遣・請負増減指
数(DI)をみると、合計ではマイナス11.2%ポイントであり、「減少」企業が「増加」企
業をかなり上回っている。また直雇用従業員増減DI のマイナス2.7%ポイントに比べマイ
ナス値は大きく、過去6 ヵ月間においては派遣・請負労働者は直雇用従業員よりもより多く
の減少企業に直面してきたということができる。
派遣・請負増減指数のマイナス値が大きいのは、企業規模別では「1000−2999 人」(−
15.9%ポイント、以下%ポイントを略)、「3000 人以上」(−11.5)、「300−999 人」(−10.7)
と中規模以上の企業で大きい。産業別では、「製造業−加工組立等」(−26.2)、「情報通信」
(−14.7)、「製造業−素材」(−10.3)で大きい。
なお、派遣・請負労働者数の「増加企業」比率が相対的に高い産業は、「飲食店・宿泊」
(19.0%)、「金融・保険・不動産」(15.0%)であり、これら産業では、増加回答が減少回答
を上回っている。
(4)3ヵ月後の従業員数の見通しと減少企業の特色
・「減少企業」が10.6%、「増加企業」が4.1%、「ほぼ同じ」72.3%
・「増加企業」比率から「減少企業」比率を引いた増減指数(DI)はマイナス6.5%ポイントで過
去6ヵ月間(−2.7)より悪化、マイナス値が大きいのは中堅企業、「製造業−加工組立等」
3 ヵ月後の従業員数(派遣・請負を除く)の見通しについて、「増加」回答の企業は4.1%、
「減少」が10.6%、「ほぼ同じ」が72.3%、「わからない」11.7%である。従業員「増加企
業」比率から「減少企業」比率を引いた先行き従業員増減指数(DI)はマイナス6.5%ポ
イントであり、過去6 ヵ月間の従業員増減指数マイナス2.7%ポイントより悪化している。
先行き従業員増減指数のマイナス値が大きいのは、規模別では「1000−2999 人」(−9.6)、
「300−999 人」(−9.5)であり、また「3000 人以上」もマイナス4.0%ポイントであり、
過去6 ヵ月のプラスから先行きではマイナスに転じている。産業別では、「製造業−加工組
立等」が−16.1 ととびぬけて大きい。過去6 ヵ月のDI 値のプラスがマイナスに転じた産
業は、「製造業−素材」(−5.1)、「金融・保険・不動産」(−5.0)、「情報通信」(−2.9)であ
り、「運輸」産業を除いて全ての産業において「減少企業」比率が「増加企業」比率を上回
りマイナス値になっている。
本社所在地別に先行き従業員増減指数をみると、マイナス値が大きいのは「東海」(−
13.7)、「東北」(−9.1)、「九州・沖縄」(−8.6)であり、「北海道」を除いてその他の地域
ではマイナス値である。
なお、「減少」企業の比率が高いのは、企業規模別では「1000−2999 人」(12.3%)、「300
−999 人」(11.9%)、「3000 人以上」(11.1%)と中規模以上であり、「100−299 人」では
6.8%とやや低くなっている。産業別では、「製造業−加工組立等」が18.2%ととくに高く、
ついで9%台で「卸売・小売」(9.6%)、「サービス」(9.5%)、「飲食店・宿泊」(9.5%)、「製
造業−素材」(9.2%)となっている。
従業員減少と回答した企業(145 社)における3 ヵ月後の従業員数減少率(現状との比
率)をみると、「5%未満」が44.1%、「5−10%未満」が12.4%、「10−15%未満」が14.5%、
「15%以上」が9.0%、無回答が20.0%であり、回答企業の平均減少率は6.8%(中央値
3.5%)であり、過去6 ヵ月の減少率6.3%より、期間が3 ヵ月短縮されたなかで高まって
いる。
減少率が高いのは、規模別では「3000 人以上」(10.5%)、「100 人未満」(10.0%)であり、
産業別では「製造業−加工組立等」が9.0%と他産業よりも高くなっている。
なお、先行きの従業員減少率を回答した116 社における減少従業員数は、その従業員数
(総計331,059 人)に各社減少率を乗じて試算すると、総計24,529 人となり、過去6 ヵ月
より今後に増加する見通しとなる。
2.雇用調整の動向
(1)過去3ヵ月間に実施された雇用調整
・過去3 ヵ月間になんらかの雇用調整を実施した企業は3 社に1 社を超える
・雇用調整実施企業比率は「製造業−加工組立等」で高く、ほぼ半数に及ぶ
・雇用調整の具体的内容は、第1 位「残業削減・規制」、第2 位「派遣労働者の削減」
過去3 ヵ月間に実施された雇用調整を複数回答で聞いたところ、なんらかの雇用調整が
「実施された」とする回答が35.1%、選択肢の項目にあるような雇用調整は「実施されて
いない」が59.8%、無回答が5.1%という結果であった。
「実施された」とする回答を企業の属性別にみると、企業規模では、「100 人未満」の企
業(26.2%)で低い比率を示している他は、総じて企業規模による違いはそれほど大きく
ない。産業別では、「製造業−加工組立等」(48.3%)、次いで「飲食店・宿泊」(42.9%)、
「サービス」(39.7%)、本社所在地別では、「北陸」(49.2%)、「東海」(45.9%)で、雇用
調整が「実施された」企業の割合が高い。さらに、従業員数の増減別にみると、過去6 ヵ
月間に従業員が「減少した」とする企業の場合は、雇用調整が「実施された」企業の割合
が55.4%と過半数を超えている。
雇用調整の具体的内容は、指摘率の高い順にみると、「残業削減・規制」(20.2%)、「派遣
労働者の削減」(12.1%)、「配置転換」(9.3%)、「出向・転籍」(5.9%)、「採用募集の削減・
停止」(5.4%)、「パ―ト・契約労働者の雇い止め」(4.6%)、「請負の削減・縮小」(3.1%)、
「希望退職募集・解雇」(1.4%)、「一時休業・一時帰休」(0.9%)、などとなっている。なお、
「新卒採用内定者の取消し」を指摘する回答はなかった。
雇用調整の種類を、「雇用削減を伴わない雇用調整」(「残業削減・規制」「採用募集の削
減・停止」「配置転換」「出向・転籍」など)と、「雇用削減を伴う雇用調整」(「パ―ト・契約
労働者の雇い止め」「派遣労働者の削減」「請負の削減・縮小」「一時休業・一時帰休」「希望
退職募集・解雇」「新卒採用内定者の取消し」など)に分けて考えると、過去3 ヵ月間の雇
用調整実施割合の高い項目は、総じて「残業削減・規制」をはじめとする「雇用削減を伴わ
ない雇用調整」が中心である。けれども、そうしたなかで、「派遣労働者の削減」という「雇
用削減を伴う雇用調整」が指摘率第2 位に達していることに注目しなければならない。
「派遣労働者の削減」の指摘率が高かったのは、企業規模では「1000−2999 人」(16.2%)、
産業では「製造業−加工組立等」(27.5%)、また本社所在地別では「東海」(26.8%)、「北
陸」(19.0%)であった。
(2)今後3ヵ月間に実施される見通しの雇用調整
・今後3 ヵ月間になんらかの雇用調整が「実施される見通しがある」企業は4 割近い
・雇用調整実施見通し企業は「製造業−加工組立等」では過半数に達する
・内容面では、「派遣労働者の削減」「パ―ト・契約労働者の雇い止め」の比率が高まる
今後3 ヵ月間に実施される見通しの雇用調整(複数回答)については、なんらかの雇用
調整が「実施される見通しがある」とする回答が38.6%、「そのような見通しはない」が
55.8%、無回答5.6%という回答結果であった。
過去3 ヵ月間の雇用調整実施の有無別にみると、「実施された」企業では8 割を超える
企業で、今後3 ヵ月間に「実施される見通しがある」(82.6%)となっている一方、過去に
雇用調整が「実施されなかった」企業でも、今後3 ヵ月間に「実施される見通しがある」
とする割合が14.3%あることも注目される。今後の雇用調整の高まりが示唆される結果と
なった。
雇用調整が「実施される見通しがある」とする回答の比率が高いのは、企業規模別では
「1000−2999 人」(43.7%)、「300−999 人」(43.0%)、「製造業−加工組立等」(56.1%)、
「飲食店・宿泊」「サービス」(ともに42.9%)であった。また、過去6 ヵ月間に従業員数
が減少した企業でも、「実施される見通しがある」とする回答が46.9%と、相対的に高い
傾向にあった。
雇用調整の具体的内容として上位をしめる項目は、第1 位「残業削減・規制」(24.6%)、
第2 位「派遣労働者の削減」(18.6%)、第3 位「配置転換」(10.8%)で、第3 位までは過
去3 ヵ月間の実績と変わらない。しかし第4 位以降は、「パ―ト・契約労働者の雇い止め」
(8.5%)、「採用募集の削減・停止」(6.2%)、「請負の削減・縮小」(4.9%)、などの「雇用
削減を伴う雇用調整」の順位が高まり、以下「出向・転籍」(5.0%)、「一時休業・一時帰休」
(2.7%)、「希望退職募集・解雇」(1.8%)、「新卒採用内定者の取消し」(0.1%)と続く。
過去3 ヵ月間の実績との対比で指摘率が高まっている順にみていくと、第1 位は「派遣
労働者の削減」(+6.5 ポイント)、第2 位「残業削減・規制」(+4.4 ポイント)、第3 位「パ
―ト・契約労働者の雇い止め」(+3.9 ポイント)となっている。非正規労働者を対象とした
「雇用削減を伴う調整」が高まっていくと見通されていることが注目される。また、この
他の項目も、ほとんどが実績よりも見通しにおいて指摘率が高まっていることから、今後
さまざまな形での雇用調整が進展することが予測される結果となっている。
今後実施される「雇用調整を伴う雇用調整」の見通しの上位2 項目について、産業別に
みると、「派遣労働者の削減」では、「製造業−加工組立等」(39.7%)での指摘率が際だっ
て高く、次いで「情報通信」(20.6%)が続く。「パ―ト・契約労働者の雇い止め」について
も、「製造業−加工組立等」(14.0%)の指摘率の高さが目立ち、次いで「運輸」(9.8%)、
「飲食店・宿泊」(9.5%)、「卸売・小売」(8.8%)となっている。本社所在地別では「東海」
での「派遣労働者の削減」(36.6%)の指摘率が高まっている。
(3)雇用調整に対する労使協議の実施状況
・過去3 ヵ月間に雇用調整を実施した企業では、労使協議の実施・実施予定比率は約7 割
・労使協議の実施・実施予定比率が高いのは、「製造業−加工組立等」「運輸」「製造業−素
材」
過去3 ヵ月間になんらかの雇用調整が「実施された」とする回答(478 社)のうち、労
使協議を「行っている」が56.9%、「今後に行う予定」が16.3%であり、「行っている」と
「今後に行う予定」を合わせた実施・実施予定比率は73.2%となる。一方、「行う予定はな
い」とする比率は24.3%である。
労使協議の実施・実施予定比率を企業規模別にみると、「3000 人以上」が81.6%ともっと
も高く、「100 人未満」で53.0%ともっとも低い。企業規模が大きくなるにしたがってその
比率は高くなる。産業別でみたところ、実施・実施予定比率が高いのは、「製造業−加工組
立等」(79.1%)、「運輸」(75.8%)、「製造業−素材」(75.1%)である。本社所在地別では、
「中国・四国」(82.1%)、「北陸」(80.7%)で実施・実施予定比率が高い。
また、過去3 ヵ月間に雇用調整が「実施された」、なおかつ今後3 ヵ月間に「実施される
見通しがある」とする企業(395 社)では、労使協議を「行っている」が59.5%、「今後に
行う予定」が17.5%、「行う予定はない」が20.8%であり、労使協議の実施・実施予定比率
は77.0%とさらに高まる。
なお、過去3 ヵ月間に雇用調整が実施されていても、今後3 ヵ月間に実施される見通し
がないとする企業(67 社)では、労使協議の実施・実施予定比率は58.2%となる。過去3
ヵ月間に雇用調整は実施されていないが、今後3 ヵ月間に実施される見通しがある企業
(116 社)では、労使協議の実施・実施予定比率は62.1%であり、そのうち「今後に行う予
定」が25.0%と比較的多くなっている。
3.雇用維持・安定のために重要な対策
・雇用維持・安定のために重要な対策として、「政府の景気対策」、「企業の雇用責任の徹
底」が6 割前後
雇用維持・安定のために現在どのような対策が重要であるかをたずねたところ(複数回
答)、第1 位が「政府の景気対策」(64.2%)、次いで「企業の雇用責任の徹底」(58.8%)、
「政府の雇用維持・安定策の強化」(44.6%)、「下請企業へのしわ寄せ防止策」(19.2%)、
「金融貸し渋り対策」(17.1%)、「政府の雇用創出策」(15.8%)、「その他」(5.1%)の順
になっている。
企業規模別にみると、「政府の景気対策」「企業の雇用責任の徹底」の回答比率は、規模
が大きくなるにつれ多くなる。「下請企業へのしわ寄せ防止策」については「100 人未満」
「100−299 人」でそれぞれ2 割を超えており、他の層より多くなる。同様に「金融貸し渋
り対策」についても「100−299 人」で2 割を上回っている。
産業別にみていくと、「政府の景気対策」では「飲食店・宿泊」が76.2%ともっとも多
く、次いで「卸売・小売」「製造業−加工組立等」が7 割近い。「企業の雇用責任の徹底」で
は「情報通信」が82.4%ともっとも多く、「建設」「サービス」「金融・保険・不動産」「運輸」
が6 割台を占めている。「下請企業へのしわ寄せ防止策」で多いのは「建設」で45.7%、「製
造業−加工組立等」「運輸」では2 割を上回る。「金融貸し渋り対策」で多いのは「卸売・
小売」「製造業−加工組立等」で2 割を超えている。
本社所在地別では、「北陸」で「金融貸し渋り対策」が30.2%と他の地域よりも多くな
っている。
<詳細はこちらで>
http://www.jtuc-rengo.or.jp/shuppan/shiryou/2008_koyou/2008_kekka.pdf
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【調査の実施概要】
1.調査目的
(1)雇用全般の情勢を把握し、客観的データにもとづく労使協議を支援する。
(2)今後国会などでも審議が見込まれる雇用に関する課題の参考とする(失業率の高ま
りに対する雇用政策、非正規労働者を含めた雇用のセーフティネット強化施策など)。
2.調査対象
連合構成組織加盟の民間組合
3.実施期間
2008 年11 月14 日〜28 日
4.調査票の配布・回収状況
42 構成組織から各加盟組合へ調査票を配布し、連合雇用法制対策局宛へのFAX あるい
は電子メールにより調査票を回収した。11 月28 日〆切分までを集計した。
配布5,201 組合/ 回収1,363 組合(回収率:26.2%)
5.調査項目
(1)過去6 ヵ月間の従業員数の増減、派遣・請負労働者数の増減、3 ヵ月後の従業員数の
見通し
(2)過去3 ヵ月間の雇用調整の有無、今後3 ヵ月間の雇用調整の見通し
(3)雇用維持・安定のために重要な対策
6.回答組合が組織している企業の属性
(1)企業の業種
「製造業−加工組立等」28.3%、「製造業−素材」21.4%、「卸売・小売」19.1%、
「運輸」6.8%、「建設」5.1%、「サービス」4.6%、「金融・保険・不動産」3.0%、
「情報通信」2.5%、「飲食店・宿泊」1.5%、「医療・福祉・教育・学習支援」1.3%、
「電気・ガス・熱供給」1.0%、「その他」3.8%
(2)企業の従業員数(パート・アルバイト・契約を含み、派遣・請負は含まない)
「100 人未満」9.6%、「100−299 人」20.6%、「300−999 人」30.2%、
「1000−2999 人」22.2%、「3000 人以上」16.6%
(3)企業本社所在地
「関東」38.4%、「近畿」17.8%、「東海」15.4%、「中国・四国」8.0%、
「九州・沖縄」7.7%、「東北」4.8%、「北陸」4.6%、「北海道」2.6%
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